謹賀新年、2010年のスタートはいかがでしたか。初詣、年始回り、名刺交換会などの新年の行事が続く中、七福神詣でもいいものです。
七福神は、室町時代に仏教の「七難七福」からうまれ、庶民に根付いたのは江戸時代だといわれている。日本(恵比寿)、インド(大黒天、毘沙門天、弁才天)、中国(福禄寿、布袋、寿老人)の神様の集まりで、宝船に乗り、庶民の味方の七人の神様がずらり勢ぞろいである。
東京では各所に七福神があり、浅草名所七福神をはじめ、隅田川、下谷、板橋、小石川、柴又、亀戸、銀座、日本橋、目黒、新宿山の手、港区など20箇所以上にもなる。茨城県の常陸七福神は車で回らねばならぬほど遠く離れているが、東京の七福神は近い。大体3時間程度で散策できるようになっている。
今年は江戸で最も古いといわれる谷中の七福神を巡った。山手線田端から西日暮里、日暮里、鶯谷、上野駅までの散策である。1月15日までは、ひとつのブームで、朝10時ころともなると田端駅前もごった返す。外国人のパーティも来ていた。お寺はそれほど大きくないが、皆さんをあたたかく迎えてくれる。
谷中地区は、関東大震災にも戦災にあわず、古い家並みが続く。谷中銀座では、名物のそばや、いまだに手焼きのせんべいを売っている。江戸文化の面影を随所に見せる谷中地区である。天王寺近辺には幸田露伴の五重塔跡がある。ちょっと行けば谷中の墓地で、徳川慶喜の墓や勝海舟の墓もある。森鴎外の邸宅も不忍池の近くにあり、下町資料館もあり、江戸から明治にかけての見所は多い。上野、谷中、浅草など、古きよき江戸・明治の面影を残す街めぐりであった。
地方の産業起こしとして観光産業があげられるが、この七福神も江戸時代の観光産業であったのだ。東京にもいま歴女が出没しているようで、寺、墓、著名人の邸宅跡などは観光スポットになる。地方ではこれに温泉や工芸工房、植物園、薬草園、朝市などを組み合わせ、独自のものを開発し、セットでアピールしてみてはどうだろうか。そういえば鴎外邸には温泉とレストランが併設されていた。また、谷中では銀座商店街が独自のイベントを開催していた。七福神も、地元のボランティアがガイドを担当していた。これらもみな地元の工夫のひとつである。
<参考>七福神とご利益
(東覚寺)福禄寿 :長寿、人望福徳、智慧
(青雲寺)恵比寿様:商売繁盛、大漁、恵比須顔
(修性院)布袋様 :幸福、忍耐と和合、家庭円満
(長安寺)寿老人 :健康長寿と安全
(天王寺)毘沙門天 :威光、苦難を乗り切る勇気
(護国院)大黒天 :勤労、有富蓄財
(弁天堂)弁財天 :愛嬌、学問、弁舌、芸道、琵琶を弾く豊穣の女神
2010年正月
地域問題研究会主査 NAM記
この投稿への コメント はまだありません...
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| << < | ||||||
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | ||