ヨルダンの空は青い。それも毎日雲ひとつない快晴である。天気予報を見る必要がない。ヨルダンは、太陽に合わせて活動する。朝日が出れば食事、夕刻午後7時、日没を待ちかねたように人々はレストランに集まる。今はラマダンの月なのか、午後2時には仕事は終えてさっさと帰る。優雅なものである。日本人はまだまだ働いている。
ヨルダンの滞在で一番の心配は水であるという。日本からの渡航者の3人に一人は、3日以内に体調が悪くなるという。しかし水は高い。レストランでも水は有料で、1リットルで320円もする。缶ビールの方が安い。免税店ではロング缶が110円で買える。ホテルの部屋には無料ボトルは置いていないので、近くのスーパーで買いだめする。生ものにも注意したほうがよいという。サラダ、ジュース、不衛生なものは口にしないほうが良いというが、生野菜が食べられないのはつらい。
第3に注意すべきは、日射病、熱射病のようである。特に夏には50℃にもなるというからきつい。当然、世界遺産ぺトラを見るには数時間は歩くので、帽子持参がよい。帽子を持ってきてよかった。
首都アンマン市街地は最近車が増えてきたそうで、車がバンバン行き交う。イギリス式のサークル式の交差点で、信号が殆どない。毎日のように接触事故が起きている。突然目の前で車が接触し、ドアが開き運転者が飛び降り、殴り合いが始まった。と思いきや拳(こぶし)を上げた手で抱き合ったではないか。しかもアラブ式の頬ずりまでしている。これは小生にとっては異様な光景であった。お互いにお国訛りで親近感がでたのか。市街の道路は、パリにもあるようなロータリー交差点が多い(5差路)。少しの隙間があれば割り込んでくる。車線変更も随時猛スピードで行われる。車幅帯も少ないところでは怖いが、これがヨルダンでは当たり前なのだ。遠慮しているといつまでも曲がれない。
歩道の真ん中に木が植わっている。樹木は環境省の管轄なのか、歩行者の通行などお構いなしで、歩道の中央に植わっている。邪魔になる。空きスペースは30cmほどで通りにくくて、車道に出た歩行者が車にはねられたという話も聞く。
国が変わればタブーが変わる。ヨルダンは王国だから、王様には、特別の敬意を払っている。王様による独裁政治はいい面もあるが、悪い面もある。王国だが、中東での民主化のトップランナーの旗印を掲げている。政治的発言はタブーのようである。ついでにいうとヨルダンはイラクと仲がよい。イラクがあれだけ欧米に叩かれると良く思わない人もいるそうだ。
タブーの第2は宗教に関することのようだ。イスラム文化とは何か、それを探るには是非モスクを見てみたい。一般人がモスクに行ってもかまわないようだが、いろいろタブーがあって気を使うようである。日中、人前での飲食は避けるのもイスラム、ラマダンのタブーである。「公の場で飲酒しない」これはイスラムでなくともタブーの国がある。酒の飲めない国には行きたくないという日本人もいる。アラブやイランはこの戒律がきついようである。
注)ラマダン:9月13日―10月14日、日の出から日没までの飲食を断つ
2008年11月
地域問題研究会主査 NAM記
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